口に入れるものへ危機感を

小腹がすくと、甘いコーヒー飲料や菓子、ジュースについ手が伸びてしまう人も多いのでは?

「頭がすっきりする」「健康によい」などのうたい文句で売られているものもあるが、その実、大量の砂糖が含まれており、病気や不調を招く原因になるという。

糖尿病専門医として延べ20万人の患者を診てきた牧田善二先生は、世界の医学論文に目を通すことが日課だといい、その知見をまとめたのが「医者が教える食事術 最強の教科書」という本(ダイアモンド社)。

「疲れやすい」「集中力が続かない」これらは甘い飲食物によって乱高下する血糖値によって引き起こされている。現代人の多くは「砂糖中毒」であり「仕事については非常に優秀でも、自分の口に入れるものについてひどく無知」だと嘆く。

巷にはびこる「俗説」も塗り替える。カロリーと肥満は関係なく、脂肪は食べても太らない…。唯一、人を太らせるのが糖質だと説き、その管理の重要性を訴える。

缶コーヒーを「悪魔の飲み物」と形容するなど、やや扇情的である。しかし、食に対しては本来このくらいの危機感を持つべきなのだ。この本が発売後すぐに10万部に届いたのは、その危機感をうまくすくい取ったからかもしれない。

なるほど、なるほど。。。