お正月も成人式も過ぎ、バレンタインまではスウィーツと一緒に楽しむ機会が多いコーヒータイムですが、春に向け徐々にまろやかな口当たりを好むお客様が増えてきます。
ご質問で多いのが、ご夫婦やカップルさんなどで「ご主人はやや濃いめ。奥様は少しまろやかな感じがお好みの場合はどうしたらいいのですか?。」
抽出とは「濾すのではなく、お出汁をとるように淹れる。」ここが大事。簡単に言うと、やや濃いめに抽出すればいいのです。濃く淹れるには、コーヒー豆の量を増やす。豆をやや細かめに挽く。抽出時間を長めにとれば濃く淹れられます。
そのコーヒー豆の味を確かめるためにも、初めから薄く、ただ濾したような表面だけの味ではボケてしまい判断できません。やや濃いめに正しく抽出されたコーヒーなら少々薄めても味はボケません。そうです、お出汁と同じなのです。
ハンドドリップでも、コーヒーメーカーでも、他の抽出器具でも、最初はやや濃いめに抽出してください。それをカップに移し味を確かめてから、そこにお湯を一滴二滴注して試してみてください。お好みのポイントがピンとくる量が簡単に見つかります。次はそのポイントで抽出すれば一発で決まりますので無駄がありません。
逆に、一滴二滴湯を注して味がボケてしまうのは抽出が正しくないと判断してください。せっかくの旨みやコクを捨ててしまってはもったいないです。お出汁と一緒という意味が分かっていただけたでしょうか。
ご質問のお答えとして「ご主人はやや濃いめでそのまま、奥様はやや薄めて飲めば解決です。」寒いときや濃厚なスウィーツと楽しみたいときはやや濃いめ。モーニングや爽やか気分の時は少し薄めてまろやかに飲めば満足していただけます。
もう一つ、豆の量、挽き加減、抽出時間やお湯の温度を色々試したいのなら、思い切ってチャレンジしてください。少々変えたくらいではその差はよく分かりません。豆の量を倍にしてみたり、極細、粗挽きにするとどうなるのか?およそ3分の抽出時間を6分かけると…?湯温を沸点からすぐと、70度程度だとそんなに変わるのか?ご自分の感覚で試してみてください。そこまでやると結構分かりますよ。。